特許は出願の日から1.5年で公開されます。
国内優先をした場合は、優先権を主張している出願日から1.5年です。
しかし、実際には、出願が大きく遅れるものが有ります。
本日(2023/7/14)、特許庁に確認しましたところ
「2022年1月12日発行分から、最古の優先日から1.5年で運用している」
との事です。(これ以前は厳密では無かった模様)
【検証】
①出願人 富士フイルム
②G02B 5/30
③1990年以降に優先日をもつ
①×②×③ 分割、PCT除く 1,441件
![国内優先出願の公開時期2](https://inventionlabo.com/wp-content/uploads/2023/07/国内優先出願の公開時期2.jpg)
国内優先出願の公開時期(横軸は公開日)
青◎は、最古の優先日から公開までの年数です。1.5年から大きく外れる(公開が遅くなる)ものが有ります。(長い物では3年超?)
オレンジ◎は複数回国内優先を行った場合の最後の出願日です。2015年以前は比較的1.5年近くに有ります。この時期は最後の出願日が基準になっていたように見えます。2016年以降は青◎の1.5年付近が増え、オレンジ◎に1年を切るものが多く見られます。2019年以降は青◎では公開が遅くなったものは1件のみです。2022年以降は青◎に公開遅れは見られません。