書籍のご紹介

新刊

どんなレポート?

ペロブスカイト太陽電池は日本発の技術と言われますが、特許を見ていると、海外との温度差を強く感じる事があります。

この太陽電池は桐蔭横浜大学宮坂力先生チームのご発表(2008年)以降世界中で研究され、光電変換効率は従来型(シリコン系)と肩を並べるレベルと言われます。経済産業省の昨年2024年11月28日付「次世代型太陽電池戦略」では2040年までに発電設備としての自立化を目指す方針との事です。

しかし素朴な疑問として、この太陽電池の心臓部である有機無機ハイブリッド型ペロブスカイト材料は、どのくらいの耐久性が有るのでしょうか? 少なくとも当初は不活性ガス中で作成しマイルドな光で試験されていました。

この特許調査レポートでは、ペロブスカイト太陽電池の耐久性、とくに屋根の上に載せたら何年使用できるのか「長期安定性」に絞って、世界の特許を調べた結果をご報告します。世界中で知恵を絞っている方が大勢いらしゃいます。それを参考に、皆様が2040年に向かって切磋琢磨出来ますよう!

[日本語]

特許調査レポート
ペロブスカイト太陽電池Ⅱ
長期安定性と外国特許(中国インド)に見る7つの着眼点: 特許リーディング法による実施例の分析
著者: 田中光利
https://amzn.asia/d/8M3HMpQ

研究者様向けの特許調査レポートです。

[要旨]
世界107か国対象にペロブスカイト太陽電池の特許を簡易検索すると2025年1月時点で20,125件がヒットします。前回2023年8月以降1年半で6,000件増えたことになります。
この簡易検索で抽出される有機無機ハイブリッド型完全固体型ペロブスカイト太陽電池の最初の特許は英国オックスフォード大学の混合アニオンに関するものです。僅か10分で特性が変化していた単一アニオンペロブスカイト太陽電池ですが、この混合アニオンの採用により安定になり光電変換効率も10%超えるようになったとしています。
各国の特許を読んで行くと、日本の特許には無い特徴的な着眼点が多く見られましたので、これを整理し長期安定性に関連する7つの着眼点として本書に取り上げました:

2D/3Dペロブスカイト、パッシベーション、前駆体/他層添加剤、完全無機、水和抑制、大気中生産、カーボンベース

これ等の中には、推定T80(光電変換効率が初期の80%まで低下する期間)が4万時間を超えそうなもの(完全無機)や、封止しない状態(解放状態)で推定T80が7,000時間に到達しそうなもの(2D/3D)が見られ最近の急速な進歩が伺えます。また、単一アニオンでありながら”自己安定化α相”を用いて開放状態T80が2,400時間に到達しそうなものも確認できます。

これ等の特許は主として中国(インド)の大学・公的研究機関によるものです。日本にファミリーの出願は有りません。

Available now

What kind of report is this ?

In order to obtain information that is directly useful for research, we have selected and analyzed mainly Examples of patents. Abstracts and claims are broadly written in terms of high-level concept so hard to understand the technical points.

This book has The Lists of Selected 945 Patents at the end of the book.

[English]

Patent Search Report & The Lists of Selected Patents
Perovskite solar cells
Global trends and points of view of the top 10 applicants in Japan
Analysis BY PATENT READING
https://amzn.asia/d/fuTfGyS

This book is a collection of patent search reports and selected patent lists for researchers.
In order to obtain information that is directly useful for research, we have selected and analyzed mainly Examples of patents.

発売中

どんな本?

いざ特許を読もうとすると、長い文章に阻まれて思うように情報が取れない・・・と感じたことが有る方に、3つのステップで効率的に読むノウハウをお伝えします。

[日本語]

さっと読む、から始める
特許リーディング法
演習つき  : 頭の引き出しが増やせる
著者: 田中光利
https://amzn.asia/d/516E6OE

発明部門様 知財部門様、向けノウハウ集です。
特許明細書から情報を得たく
いざ、読もうとすると
長い文章に阻まれて思うように情報が取れない・・・
そんなご経験は有りませんか?

3つのステップで読むと、比較的短時間で内容が把握出来ます。本書は、この手順についてまとめたものです。
「さっと読」んで手際よくポイントを掴みませんか?演習も加えて「さっと読む」から始められるよう工夫しています。

皆様が、1件でも多く、有用な情報が入手できますよう。

発売中

どんなレポート?

実施例を読み込んで作成した特許調査レポートです。書誌事項や【要約】【請求項】を整理しただけでは得る事が出来ない情報が実施例には盛沢山です。読んでいると、自分ならこうするのに・・と疑問が浮かぶかもしれません。それこそが、このレポートが意図する所です。国別、出願人別、分類別などの件数増減グラフには無い発想のヒント効果を狙っています。

[日本語]

特許調査レポート
「ペロブスカイト太陽電池」
世界の動きと日本の出願人上位10の着眼点 : 特許リーディングによる課題と解決手段の分析
著者: 田中光利
https://amzn.asia/d/2zqQlGT

研究者様向けの特許調査レポートです。

世界107か国対象に約9,000件の特許の数量解析を行った後、日本特許について「課題」と「解決手段」がどう変遷しているかを、特許リーデングという手法を使って調べたものです。それぞれの発明者様の着眼点が良くわかる結果となっています。また知っていた方が苦労を減らせると思われる共通性が高い着眼点を二つ記しました。皆様の研究にご活用ください。
[要旨]
ペロブスカイト太陽電池について技術的着眼点を抽出すべく特許明細書を解析しました。有機無機ハイブリッド型・個体型の出願は2012年にGB、KR、CH、JPに見られ、翌年にはES、TW、CN、DE・・と続きます。数ではCNが桁違いに多いものの、外国出願の有るファミリー数でみるとJPが1位でした。
日本特許件数上位10社の課題は耐久性、光電変換効率、欠陥・バラツキの順です。このうち光電変換効率は20%を超える例が幾つか見られ、この事が本テーマへの関心を維持しているものと見られます。一方、欠陥・バラツキは本テーマに着手されて初めて認識された発明者様も多く、要因について考察し着眼した改善方向も示されています。耐久性は封止技術を中心に対策されつつありますが、劣化原因の分析を進め分子反応的着眼点からの対策も進められています。

近日発売

現在作成中の書籍をご紹介します。

1冊目

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作成中 [日本語]

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