ご担当者へ
弊社のセミナーは「スピード」と「価値」に主眼を置いています。メーカーの研究開発においてスピードは命です。2番目のものには特許が与えられないばかりか、償却が遅れてスタートするため黒字が出にくい事が知られています。そして世の中に新しい「価値」を提供すると結果的に自社利益になるはずです。
弊社には研究開発の進め方に関する事例の蓄積がございます。これらの中から研究を加速できる可能性の有るもの、より価値の高い発想が出来そうなものを共通事項として整理し、セミナーの形でお伝えしています。これらのセミナーと3つの調査メニューにより、発明が生まれる時点に遡って手を打っていく「発明生産の源流管理」という新しい考え方を志向しています。
一般に知財(特許)関係のセミナーには様々なものがあります
- 審査官の立場で 拒絶に強い出願
- 弁理士の立場で 拒絶に強い出願
- 研究所の立場で・・例が少ない?
- 調査ツール他の立場で 様々な機能
この中で弊社は[3]に力を入れています
「セミナー」
「スピード」と「価値」に主眼を置いたセミナーです
No | 名前 | 内容 | 効果 |
1 | ST法 | 特許を三行に要約する、単純に考える練習 | チーム内の議論や思考が速くなるスピード |
2 | 進歩性の境目 | どんな案を考えれば特許になりそうか? 特許査定/拒絶査定となった事例による境目の理解 | 出願ネタを見つけやすくなるスピード |
3 | 自社の強味 | ドメイン、キー技術、コアコンピタンス | 実現可能なアイデアが出やすくなる価値 |
4 | 課題分析 | 特許や他の方法を用いた課題分析 | 市場価値のあるアイデアが出やすくなる価値 |
5 | 7つの競争要因 | ポーターの「5フォース」に、重要特許、安全性他を加えた7要因 | リスクを想定出来るようになるスピード価値 |
No1 ST法・・SimpleThinking 単純に考える練習
内容
特許の明細書を
1行目・・・〇〇の課題を
2行目・・・〇〇で解決
3行目・・・なぜなら〇〇だから
の3行に要約する練習を行います。
最初から直ぐに出来る方、苦労される方、ポイントを外す方など様々に方がいらっしゃいます。何回か練習をするうちに、段々速く出来るようになります。
【効果】スピード
この練習を行うと「この特許は何?」と聞かれたときに一言で要点を言える方が増えていきます。更に、例えば、研究の中で自分が担当している部分の現状などを手短に話せる方が増えていき、はっきり答えない方が減っていきます。その結果、研究チームでの議論が少し速くなり、研究のスピードが少しUPします。
ココがおすすめ
職場での議論が速くなります (ポイントを手短に話すメンバーが増えるため)
一般コース
クライアント様の社内でご希望の方を対象にオンラインで実施します。
トレーナー養成コース
チームでトレーニングするとチームのパフォーマンス向上が期待できます。このトレーナー養成コースでは、クライアント様の社内でチームメンバーの方にトレーニングを行える方を養成します。コース終了後、認定証を発行します。
トレーナー養成者コース
トレーナーを養成できる方を養成するコースです。(準備中)
No2 進歩性の境目
内容
どんな案を考えれば特許になりそうか?
特許査定になった例、拒絶査定となった例により
境目がどこにありそうか、ご自身の基準(目安)を掴んで頂きます。
【解説】スピード
進歩性は多くの研究者にとって判りにくい概念です。知財教育などで「当業者が容易に思いつくレベルの事には権利を与えない」とか「これにより権利の乱立を防止し産業の発展を促進する・・・」という説明をされています。「なるほど良い制度だね・・・容易に思いつくレベルのものは特許にならないのね」と納得して教育を終える方が多いです。しかし、いざ、実務になると「容易に思いつくレベルとは具体的にどんなレベル??」と疑問がわきます。「入社2年目の私が思いつくのだから容易では?」と疑問になり「この案は特許に出来ますか?」と先輩や上司に聞くことになります。それらの方もなんとなくの理解で答えていただくことが多く、案文が特許事務所に出て、弁理士の先生方を悩ませる結果となります。また上司に相談した時点で消えてしまう案(本当は出願すべきものでも「この程度で出すな」と言われ断念)も有ります。
この「進歩性の境目」では、特許査定となった例、拒絶査定となった例を具体的に見てくことで、研究者様ご自身の中に、基準(目安)を構築頂くことを目指しています。
【参考】
特許調査の分野でも進歩性を苦手とする方が多くいらっしゃいます。ある調査会社の方に「どういうロジックで無効化する予定ですか?」と聞いてみると、多くの場合「調査母集団の中で一番近い物と、二番目に近い物を取り出し、同じ技術分野だから組み合わせが容易だと主張します」という答えが返ってきます。「同じ技術分野なら組み合わせは容易と主張できる」と教育されているそうです。ちょっと驚きですね。
ココがおすすめ
日常の研究の中に出願ネタを見つけやすくなります (特許になる/ならないを自分で評価できるため)
技術分野別コース
電気、メカ、化学、バイオ、それぞれについて事例を紹介します(準備中)。
No3 自社の強味 価値
内容
自社の強味がどこにあるのか次の3プロセスで認識していきます。
①強味(キー技術)の列挙と、グループ討議
②ヒストリー分析
③他社などと比較する
【解説】
アイデア発想法は、一般に
①アイデアの元となる情報の準備
②情報を組み合わせてアイデアにする
③アイデアを評価し取捨する
と進められます。
しかしこの進め方では、自社では実現不可能なアイデアも沢山生まれます。それらの中には③の評価で「実現の可能性が無い」と不採用になるものも有り、発案した担当者は後日「私の発案は進めるべきだった!! 〇〇社が開発成功と新聞に載っていた!!」と不満を漏らす事があります。また、案によってはドロドロとした戦いを避けられる新鮮なテーマに見えてしまい、誤ってGOがかる事もあります。
弊社の発想法では、自社を再認識す事(このNo3)と、特許明細書に書かれている「課題」を活用する事(No4課題分析)を組み合わせて、アイデアの確度を高めています。
自社を認識する事は大変難しく、セミナーの時間だけで結論が出るわけではありませんが、このセミナーを受講する事によって、自社を認識する事の重要性をご理解頂き、「自社の本当の強味は何だろう!?」と常日頃から意識する習慣をつけていただきます。
ココがおすすめ
実現可能なアイデアが出やすくなります (自社を再認識しているため)
No4 課題分析 価値
内容
特許明細書に記載されている「課題」を発想に使えるように整理します。二つの方法をご紹介しています。
①母集団を作りダウンロードし分析ソフトで課題を切り出して整理する方法
②AIセマンテック機能のあるデータベースで課題等高線チャートを作成する方法
【解説】
マーケットインの一種です
新しい製品はマーケットインで開発すべきだと言う考え方があります。自社技術で面白い物が出来たから・・というシーズ志向では、マーケットに受け入れられにくいと言われます。これに近い考え方が課題分析です。特許明細書には「課題」が詳しく書かれています。初めての分野であっても数件の特許明細書を読むと状況が良く解ってきます。一般にはマーケットニーズを掴むのに市場調査が行われますが、課題分析で行うと、市場調査よりはるかに具体的に、しかも技術課題として把握出来る事があります。件数や出願人数を用いてある程度問題の大きさも見積もれる場合があります。
課題分析の数の壁
しかし実際に課題分析を行うのは相当の手間がかかります。ある仮定を元に母集団を作り、データをダウンロードして分析していきます。その結果によっては、仮定を変更して母集団を作り、再び分析操作を行います。ある程度忍耐が必要となります。この進め方を①でご紹介しています。
5分で出来るセマンテック/課題等高線チャート
近年のデータベース事業者様のご努力で、簡便に課題等高線チャートが描けるようになりました。所要時間は5~10分です。得られた課題等高線チャートを見ながら発想し、ネタが尽きてきたら、仮定を変更して再度実施する事が、手軽に出来るようになりました。プロジェクタで等高線チャートを投影しながら数人でアイデア出しを行うと大変効果的です。
説明
セマンティック検索とは、Patentfield株式会社様の特許検索システムに搭載されているアルゴリズムです。Google検索のような手軽さで検索が可能です。
ココがおすすめ
実現可能なアイデアが出やすくなります (顕在化した業界課題を自社技術で解決すべくアイデアを出しているため)
No5 7つの競争要因 価値
内容
ステージゲートの時に「本当に勝てるのか?」と議論される観点を7項目にまとめたものです。
①競争業者
②重要特許
③安全性他
④新規参入業者
⑤代替品
⑥海外
⑦異分野
アメリカの経営学者のマイケル・ポーターが提唱した、マーケティング戦略におけるフレームワーク5フォース分析をベースに、知らずに進めるとテーマが中止になりかねない問題(重要特許の存在、環境問題、安全性の問題など)を加えたものです。
7項目全てを正確に求めるには工数を必要とします。簡易的な方法で初期段階から見積もっておく(感触をもっておく)事を推奨しています。
ココがおすすめ
予めリスクを想定する事で、早めに手を打つことが出来ます
組み合わせ例
「ご相談」
研究現場や知財に関連し「こんなことは出来ないものか・・」「これで困っている・・」「他社はどうやっているのだろう!?」というお悩みはありませんか?
研究現場や知財のマネージャーの立場で、一緒に考えていきます。必要に応じてカスタマイズしたセミナーなども実施いたします。
※他社様固有の情報は機密保持の観点でお伝え出来ませんが、共通事項の中でベストな解をご提案させて頂きます。