3.無効資料調査
障害となる特許がある時や、自社特許の有効性を確認したい時に実施します。
パズルを解くのに似ていると言われるのがこの無効資料調査です。
タイプによって解き方が違いますのでABC3つに分けて対応しています:
タイプA「原理が説明できそう」
明細書の中に原理が書かれているものが有ります。例えば、
と書かれている場合、まず、ポリマーの焼き入れ効果を記載した文献を探し、ブロー成型で樹脂膜を生産する従来技術と繋ぐロジックを、パズルを解くように考えて行きます。
タイプB「予想を超えているかもしれない」
従来の予想を超えていたら無効資料が無い可能性が高いです。例えば、
と書かれていて出願日が2006年(宮坂先生のご研究)より前の場合等です。
実際の対象特許についてはご担当者様などに詳しくお聞きして、作戦を練っていきます。
タイプC「微妙な書き方だ」
常識を改めて出されてしまった様な場合です。例えば、
と書かれている場合、「N化学社製POE(N=10)ノニルエーテル(商品名NPN-10)」を洗浄剤に使用すると本発明の範囲に入るかもしれません。なぜなら、界面活性剤のPOE部分は通常分布を持ったまま売られているからです。この分布はロット差があります。そのばらつきに困って本発明を考えたとしたら、無効資料探しは相当知恵を使います。この場合もご担当者様等とじっくりと作戦を練る必要があります。
お見積りと検索式
事前のお打合せに基づき、攻め方の案と、それを前提とする検索式をお見積書に付させていただいております。但し、調べて行くと、お見積の検索式の範囲で収まらない場合があります。特に組み合わせ相手を探す場合等です。この点、ご承知おきください。
尚、弊社調査員の判断で検索範囲を広げた場合、追加でご請求する事はありません。