特許リーディング法のトレーニングに使う明細書はどれを使うのが良いでしょうか?
受講者様自身の現在のテーマのものを選ぶ、と言うのが一案です。受講者様が当該技術分野の知識をお持ちですから、改めて説明する必要がありません。しかし実際にやってみると、同じ職場の方でも知識に差があり、たまたま、よく知っている内容に当たった方とそうで無い方とで、回答に差が出てきます。
これでは習熟によるものか、たまたまなのか、区別が難しくなります。
この様な観点から、明細書を弊社側で選定し、読むのに必要な技術情報のレビューを事前にお渡しする方式を取っています。
選定する特許明細書は、私自身が良く学習した技術分野から選んでいます。
以前ある特許調査会社で臨床検査装置(MRI)の調査をいくつか分担した事が有ります。一時的な担当とはいえ、MRIの技術を知らずに字面だけで調べるわけにはいきません。K-空間、アーティファクトなど知らない事があり先輩方に聞いてみましたがご説明頂けませんでした。仕方がないので、MRIの教科書的な本を何冊か買ってみました。そこにはK-空間はフーリエ変換用語でどの様な技術思想なのか詳しく解説されていましたし、アーティファクトは画像に入るノイズの様なもので読影に悪影響する事なども事例を上げて説明されていました。先輩方にこの事をお話しすると、少し嫌な顔をされました。おそらくご存知無かったのでしょう。専門家と看板上げているから知らないとは言えない様でした。技術分野は広く日進月歩ですから知らないのは当然なのですが
大学の専門分野でなくても、その分野の本を読み、特許を解析し議論していけば、学習技術分野は増えていきます。
今年は、学習技術分野をもっと増やしていければ、と思っています。